G1総選挙に票の雨が降った! IWGPヘビー級王者オカダ・カズチカ(27)が、第1回日刊スポーツG1総選挙で1位に輝いた。今夏のG1クライマックス出場20選手を対象に、推しメンのファン投票を実施。オカダが、現王者の強みを生かし、各年代からまんべんなく支持を集めた。
オカダは、いつものようにG1総選挙の結果もクールに受け止めた。「棚橋さんや真壁さんは、もういいのかな。ボクにはベルトがあるし、優勝はできなかったけどG1でずばぬけてしまったから」と、淡々と話した。G1での優勝は逃したが、終盤までの戦いぶりは群を抜いていた。15日のBブロック最終戦まで1敗で首位を独走した。27歳という若さで、新日本でもトップの実力、可能性を秘めるオカダへの期待値が票につながった。
投票では、男女を問わず、あらゆる年代から1位の支持を集めた。「私がまたプロレスを見るきっかけになった人」(40代女性)。「基本に忠実なワザの組み立て。見てて飽きないほど、完ぺきできれい」(10代女性)。「新日本ブームは棚橋がつくったけど、ブームを爆発させたのはオカダの登場から」(50代男性)。オカダはこれらの声に「本当にありがたい。いろんな年代からの支持はうれしい」と喜んだ。
「新日本、そしてプロレス界に金の雨を降らせる」と宣言して、プロレス界を走り続けるオカダはまだ27歳。30代で一人前と言われるプロレス界では常識破りの若さから、新日本でも人気では棚橋、中邑の後塵(こうじん)を拝してきた。しかし、今回、G1総選挙で絶対的存在だった2人を破って1位の座を獲得した。
「G1が終われば、東京ドームに向かっていく」。すでに気持ちは切り替えた。G1の借りは東京ドームで返せばいい。16年1月4日の東京ドームで、オカダは人気、実力ともにNO・1であることを証明する。【桝田朗】