昨年の夏巡業では、軍配をうちわ代わりにあおぐ姿を絵日記に描かれた三役格行司の木村庄太郎さん。今夏もやはり、暑さに悩まされていました。「暑いしかない。水に漬かりたい…」と、プールに漬かるご自身の妄想を抱いたのでした。

　裸の力士と違って、装束を羽織る行司。そのご苦労たるや…。「今は巡業が終わると、すぐにバス移動。汗をかいたまま装束をしまうから、いくら翌日に干しておくとはいえ、カビが生えることもあるんです」。

　最近の巡業の会場はほとんど体育館開催。隣にプールがあることもあります。そんな光景を目の当たりにすると、妄想がふくらむのも致し方ありません。「昔は海沿いや川沿いの巡業もあって、時間があったら入りに行ったものです。打ち出し後も、相撲列車まで時間があれば入ったり…。あっ、今年も愚痴ばかり言っている…」。夏のうらめしさが伝わる絵日記でした。