大相撲
夏の絵日記2016
8月15日 誉富士
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「自分を描くのって難しいですね」。誉富士関が見せてくれた絵は巡業移動中のバス内でした。音楽を聞く宝富士関の後ろで、扇子を仰ぎながら日本海を眺める自分。「宝富士はそり込みが決め手。自分の絵は、どこか荒鷲関みたいになっちゃいました」と笑う、特徴をつかんだ絵日記です。
絵は、新潟県の胎内市から上越市へと向かう道中。「日本海を見て、地元(青森)の鰺ケ沢を思い出しました。雰囲気が似ているなって」。幼少時代、夏と言えば「海」でした。友だちとバーベキューに出かけ、父親と一緒に潜る。「カキやサザエを捕って、岩にぶつけてその場で食べる。それが面白かったんです」。
近大時代、後輩でもある宝富士ら青森出身の仲間と一緒に、県内の深浦の海に行ったことがありました。そのとき、宝富士は岩に膝をぶつけて血まみれに。以来、海に誘うと「『砂浜にしましょうね』って必ず言うんです」。そんな懐かしい日々が思い出された、この夏でした。
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