大相撲
夏の絵日記2016
8月28日 旭秀鵬
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一面に広がったのは、旭秀鵬関にとって懐かしい風景でした。「モンゴルの自然です。草原に山や川。馬やヒツジ、鳥がいて、ゲル(移動式住居)もある。小さいときに描いていた絵を思い出して描きました」。
モンゴルでは6月から8月末まで3カ月も夏休みがあります。その間、首都ウランバートルに住む多くの子どもたちは、田舎に行って暮らすそうです。旭秀鵬関もその1人でした。「家族で1カ月、親戚の家に行くんです。空気がすごくいい。馬に乗り、ヒツジを5キロくらい離れた遠くに連れて行く。夜は星がきれい。川でも遊びましたね」。
馬から落ちることは何度も経験済み。そこでケガをすることはありませんでしたが「倒れたらすぐに起き上がる。でないと、馬が乗っかってくる危険があるんです」。大自然の中で過ごすことで、子どもたちは成長していきます。3カ月も間が空くと、久しぶりに会う友だちの成長した姿に驚くことが多々ありました。
「戻りたいな~」。今、ウランバートルの街並みは様変わりし、回転ずしやラーメン店、居酒屋までもあるそうです。「町に何でもある。びっくりしました。みんな、田舎がなくなっているから、大自然で暮らす子も少なくなっているんですよ」。懐かしい思い出のかたわらには、ちょっぴり寂しさもありました。
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