大相撲
夏の絵日記2017
8月16日 勢「食べてから稽古」
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勢関が描いたのは1杯のかけそば…ならぬ1杯のうどんです。それは「おばあちゃんのうどんです」。懐かしんで目を細めました。
小学生から中学生時代、学校から帰って相撲道場に向かう前、必ず食べていたのが、このうどんでした。「両親が商売をしていたので、小さいときはおじいちゃん、おばあちゃんに育ててもらった“おばあちゃん子”でした。帰る時間に毎日つくっておいてくれる。このうどんを食べてから、まわしとバスタオルを持って自転車で道場に行くんです。夏でも、熱いうどんが嫌じゃなかったなぁ」。
祖母の冨美子さんは、勢関が角界に入門する2カ月前に心筋梗塞のため突然、64歳で亡くなられたそうです。それから12年余り。「朝まで元気だったので、本当に信じられなかったです。同じ材料で同じようにつくっても、あの味は出せない。不思議ですよね。おばあちゃんの味、もう1度、食べたくなっちゃった」。
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