[ 2014年6月26日5時44分 ]<W杯:ボスニア・ヘルツェゴビナ3-1イラン>◇1次リーグF組◇25日◇サルバドル

 初出場のボスニア・ヘルツェゴビナ(FIFAランク21位)が歴史的初勝利を挙げた。3-1でイラン(同43位)を破り、1勝2敗(勝ち点3)の同組3位で大会を終了した。決勝トーナメント進出の可能性を残していたイランは1分け2敗(勝ち点1)の同組最下位で敗退。アジア勢がまた消えた。

 前半から技術と高さで勝るボスニアHが主導権を握った。エースFWジェコが4分に右サイドから最初のシュート、9分には左サイドのMFスシッチのクロスをヘディングシュートと奮闘した。

 そして同23分、MFピャニッチのパスを受けたFWジェコがドリブルで中央へ持ち込み、左足で約21メートルの低い弾道のシュートをゴール右に決めた。エースの今大会初得点となった。

 さらに後半14分、イランのパスをピャニッチがカットすると、中央のMFスシッチがスルーパス。前に抜けたMFピャニッチが右足でゴール右に流し込み、2点目を決めた。

 イランは同37分、左からのクロスをFWグーチャンネジャドがゴール。チームの今大会初得点を挙げた。

 しかしボスニアHはその1分後、カウンターからMFブルシャイエビッチが右サイドを駆け上がり、最後は自ら右足シュート。3点目を決め、勝利を決定付けた。

 元日本代表監督オシム氏が代表結成に尽力したボスニアHが、初勝利を手土産に大会を去る。【得点者】前半23分

 ジェコ(ボスニア・ヘルツェゴビナ)後半14分

 ピャニッチ(ボスニア・ヘルツェゴビナ)後半37分

 グーチャンネジャド(イラン)後半38分

 ブルシャイエビッチ(ボスニア・ヘルツェゴビナ)