[ 2014年7月2日11時47分 ]<W杯:ベルギー2-1米国>◇決勝トーナメント1回戦◇1日◇サルバドル
ベルギー(FIFAランク11位)が延長にもつれ込んだ米国(同13位)との一戦を2-1で制し、4位となった86年大会以来28年ぶりのベスト8進出を果たした。両チーム無得点で90分を終えたが、ベルギーは延長前半にデブルイネが先制、同15分にも途中出場のルカクが追加点を挙げた。米国も延長後半に1点を返し、その後もチャンスが続いたが、あと1歩及ばなかった。ベルギーは5日(日本時間6日)の準々決勝でアルゼンチンと対戦する。
ベルギーはFWルカクに代えて19歳のオリジを先発させ、そのオリジが期待に応えるプレーを序盤からみせた。1分に最初のシュートを放つと、同46分には右サイドを突破してデブルイネにパスを出し、ミドルシュートにつなげた。
後半に入っても11分に右からアルデルウェイレルトが上げたクロスを、オリジがヘディングシュート。同31分にはオリジのスルーパスを受けたミララスが抜け出し左足シュートも、GKハワードが足に当ててなんとかクリアした。さらに同34分、オリジの右からのボールをアザールが右足シュートもまたGKが好セーブした。
たたみかけるベルギーは同40分、オリジが正面から約20メートルのシュート。同43分にはデブルイネからエリア内で出たパスをアザールが打つ。同45分には左のデブルイネからのクロスをDFラインから走り込んだコンパニーが合わせたが、GKがクリアした。ベルギーは90分で計30本のシュートを放った。
延長に入って3分、ついに先制した。オリジと代わったばかりのルカクが右サイドをエリア内まで持ち込んで折り返し、デブルイネがDFをかわして右足で決めた。
さらに同15分、左サイドを駆け上がったデブルイネから中央にパス。走り込んだルカクがダイレクトで左足シュートを決めた。
米国も必死に食い下がった。主将のFWデンプシー、ジョーンズとスピードある攻撃をみせた。特に2点をリードされた後の攻撃は迫力があった。
延長後半2分には、ブラッドリーの浮かしたパスを代わったばかりの19歳グリーンが難しい右足ボレーでゴール右すみに決めた。その後もジョーンズ、デンプシーとゴール前の惜しい場面が続き、会場の「USA」コールも最高潮。同点の期待が高まったが、ベルギーに逃げ切られた。【得点者】延長前半3分
デブルイネ(ベルギー)延長前半15分
ルカク(ベルギー)延長後半2分
グリーン(米国)