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助演男優賞-三浦友和「沈まぬ太陽」

三浦友和
三浦友和は、共演者でプレゼンターの柴俊夫とがっちりと握手を交わす(撮影・蔦林史峰)

【授賞式記事】

 「沈まぬ太陽」で組合の仲間を裏切り、出世街道を走る行天四郎役で助演男優賞に輝いた三浦友和は、薄茶レンズのメガネにひげのダンディーな姿で登場した。「行天四郎は、あの時代のサラリーマンの気風、抱えていたものをデフォルメしたもの」と分析。「本当に、ありがとうございます」と礼を述べて、原作者の作家山崎豊子さん(85)から電報が届いたことを明かした。「この受賞に対しての祝電に『善の三浦友和さんが行天とは? と、思っていたのですが、わび状をしたためます』と書いてありました」。

 物語の中で渡辺謙演じる主人公の恩地元は筋を通したがために、懲罰人事ともいえる、パキスタン、イラン、ケニアへと転々と赴任を強いられる。恩地に対し、上司や、盟友だった行天が転向を勧めささやく。三浦は「キーワードとして『わび状』が使われている。恩地に対して『わび状を書けば、へき地に行かずに帰してやる』というくだりがある。『わび状』の入った、この祝電が何よりうれしい。行天をやることを否定的に見ていた(山崎)先生がほめてくれたのが何よりです」と話した。

 イラン、ケニアの海外ロケから始まり、群馬、徳島と撮影期間は5カ月に及んだ。「キャスト、スタッフとも、みんな大変だった。その代表として受けた。大作だけじゃなく、面白いと思うなら小作品でもかかわって、映画界の中で少しでも役に立つような俳優になりたい」。年を重ねるごとに、役者として幅を広げている。【小谷野俊哉】

[2009年12月29日 紙面から]

 ◆三浦友和(みうら・ともかず)1952年(昭和27)1月28日、山梨県生まれ。72年TBS系ドラマ「シークレット舞台」で俳優デビュー。74年、オーディションで山口百恵さんの相手役に選ばれ「伊豆の踊子」で映画初出演。「潮騒」「絶唱」でも共演し、80年に百恵さんと結婚。長男はロックバンドPeaky SALTのボーカルのユウ、次男の三浦貴大は来年公開の映画「RAILWAYS」でデビュー。178センチ。血液型AB。

 ◆「沈まぬ太陽」 85年の日航機墜落事故を題材にした、山崎豊子氏の同名小説が原作。94年に「週刊新潮」で連載がスタート。99年に文庫本5冊を刊行した。国民航空(モデルは日本航空)社員で同社の労働組合委員長を務めた恩地元(渡辺謙)が受けたとされる不条理な内情や、航空会社の不正と乱脈、利権をめぐる争いなどを描いた。映像化は困難とされ、映画化の話が何度も流れていた。

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石原裕次郎賞・石原裕次郎新人賞とは
 1987年(昭和62)に亡くなった、戦後を代表するスター石原裕次郎さんの遺志を引き継ぎ、日刊スポーツ映画大賞に併設。石原プロモーションが運営に全面協力している。その年に最もファンの支持を得て、スケールの大きな作品に贈られるのが石原裕次郎賞。裕次郎さんをほうふつとさせる将来性豊かな、映画デビュー5年以内の新人に贈られるのが、石原裕次郎新人賞(今回は該当者なし)。賞金は各300万円、100万円。




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