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新人賞-岡田将生「僕の初恋をキミに捧ぐ」「重力ピエロ」ほか

新人賞の岡田将生は夏帆から花束を受け取り笑顔
新人賞の岡田将生は夏帆から花束を受け取り笑顔(撮影・蔦林史峰)

【授賞式記事】

 金と黒、2色の髪色で左右非対称なヘアスタイルをした岡田は、開口一番「こんな髪形ですみません」とあいさつをして会場をわかせた。

 だが、表情は少しこわばっていた。「こういう場に慣れてなかったですし、まさかここに立てるとは思ってなかった…。賞をいただけるのが本当にうれしかった。だからなおさら、もっとお芝居を頑張らなきゃな」。新人賞受賞の喜びと同時に、生まれた役者としての責任感。俳優魂だった。映画「天然コケッコー」などで共演した昨年新人賞の夏帆(18)から「おめでとうございます」と、記念の盾を贈られると、ようやくさわやかな笑顔になった。

 「重力ピエロ」では天真らんまんに生きつつ、つらい過去から心に闇を持つ弟の役。「僕の初恋をキミに捧ぐ」では、重い心臓病を患う高校生の役だった。いずれも難しい役だったが、岡田は「自然体でいること。初心を常に忘れないこと」を心掛けていたという。

 現在、新しい映画の準備に入っている。新星は激動の1年を終えようとしているが、その勢いは強まるばかりだ。【田中理恵】

[2009年12月29日 紙面から]

 ◆岡田将生(おかだ・まさき)1989年(平成元)8月15日、東京都生まれ。06年日本工学院専門学校のCMでデビュー。ドラマは「花ざかりの君たちへ〜イケメン♂パラダイス〜」「太陽と海の教室」「オトメン(乙男)」など。映画は、08年度新人賞受賞の夏帆とW主演の「天然コケッコー」、「魔法遣いに大切なこと」「ハルフウェイ」「重力ピエロ」「ホノカアボーイ」など。井上真央との共演作「僕の初恋をキミに捧ぐ」が公開中。180センチ。血液型AB。

 ◆「僕の初恋をキミに捧ぐ」 重い心臓病を患う逞(たくま=岡田)は、幼なじみの医者の娘・繭(まゆ=井上真央)と幼少のころに結婚を誓う。しかし、逞は20歳までしか生きられないことを宣告されてしまう。2人が初恋を成就させるまでの半生を描いた恋愛作品で、原作は同名少女漫画。新城毅彦監督。

 ◆「重力ピエロ」 兄の泉水(加瀬亮)と弟の春(岡田)は、グラフィティアートが書かれた場所で火事が起こる連続放火事件の謎解きに乗り出す。すると次第に、自身たちの家族の謎が明らかになっていく…。人気作家伊坂幸太郎氏の直木賞候補になった同名ベストセラーを映画化。森淳一監督。

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 1987年(昭和62)に亡くなった、戦後を代表するスター石原裕次郎さんの遺志を引き継ぎ、日刊スポーツ映画大賞に併設。石原プロモーションが運営に全面協力している。その年に最もファンの支持を得て、スケールの大きな作品に贈られるのが石原裕次郎賞。裕次郎さんをほうふつとさせる将来性豊かな、映画デビュー5年以内の新人に贈られるのが、石原裕次郎新人賞(今回は該当者なし)。賞金は各300万円、100万円。




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