日刊スポーツのニュースサイト、ニッカンスポーツ・コムです。


  1. 歴代受賞者と受賞作品
  2. 第23回主演女優賞 授賞式記事

  1. トップ
  2. ファン大賞
  3. 関連ニュース
  4. 関連写真
  5. ノミネート一覧
  6. 歴代受賞者・作品
  7. 概要

主演女優賞-深津絵里「十三人の刺客」

深津絵里
主演女優賞に輝いた深津絵里は授賞の喜びを語る

【授賞式記事】

 「悪人」が主演男優賞、主演女優賞、作品賞の3冠を獲得。深津は授賞式で共演の妻夫木、柄本明(62)樹木希林(67)満島ひかり(25)メガホンを取った李監督と同じテーブルを囲んだ。映画の同窓会のようだった。「作品が評価してもらえるのはうれしいのですが、今後また、みんなとどういう形で会えるのかなと考えると、うれしい気持ちと寂しい気持ちがわいてきました」と話した。

 劇中で深津は、妻夫木演じる殺人犯と逃避行するヒロインを好演。極寒の過酷なロケの中、ほぼノーメークでの体当たり演技に挑んだ。花束を贈呈した柄本が「深津さんはこの前『楽しいことは1つもなかった』とおっしゃっていて。楽しいことがなかった結果として、今、非常に楽しいと思います」と言葉をかけると、はにかみながら「1つ1つの寒さ、痛み。そういうものが演じる上でとても重要な力になってくれた。演じやすい環境を整えてくださった監督に感謝したい」と振り返った。

 同作品との出会いは、李監督が「光代(ヒロインの役名)」をイメージした際、最初に浮かんだ顔が深津だったことがきっかけだった。深津は原作を読んでいない段階だったが「浮かんだ瞬間が、ものを作る上で重要なポイントになる。そういっていただいた監督にお会いしたい」と動き始めた。結果、同作品でモントリオール世界映画祭最優秀女優賞を受賞。世界に作品が羽ばたいた。

 盾を手渡した前年受賞者の松たか子(33)は「輝いている深津さんのそばに、世界で何番目かに近くに立っていることが光栄です」と祝福した。

 深津は「監督が私を思い浮かべなければ賞をいただくことも、共演者と一緒に作品を残せることはなかった。出会いが大切だと実感しました。1つ1つの出会いを大切にして、無理せずできることをまじめに取り組んでいきたい」。来年も、スクリーンで抜群の存在感を発揮してくれそうだ。【岩田千代巳】

[2010年12月29日 紙面から]

 ◆深津絵里(ふかつ・えり)1973年(昭48)1月11日、大分県生まれ。中学2年の時「ミス原宿コンテスト」でグランプリを獲得。88年、映画「1999年の夏休み」で女優デビュー。ほかに映画は「ザ・マジックアワー」など。来年、三谷幸喜監督の「ステキな金縛り」が公開。ドラマ「きらきらひかる」「恋ノチカラ」「スローダンス」など。舞台でも活躍しており、今日2日から「春琴」に出演。血液型O。

 ◆悪人 土木作業員の祐一(妻夫木)は恋人もおらず、祖父母の面倒を見て過ごす青年だった。一方、佐賀に住む光代(深津)は、勤務先の紳士服販売店と妹と同居するアパートを往復する退屈な日々を送っていた。出会い系サイトで出会った2人は心を通わせるようになったが、祐一は殺人を犯していた。2人の逃避行が始まる。ほか柄本明、樹木希林、岡田将生、満島ひかりら出演。

日刊スポーツ映画大賞
  「タイトル」監督 記事
作品賞 「悪人」
  李相日監督
受賞発表記事
授賞式記事
監督賞   三池崇史監督
  「十三人の刺客」
受賞発表記事
授賞式記事
主演男優賞   妻夫木聡
「悪人」
受賞発表記事
授賞式記事
主演女優賞   深津絵里
「悪人」
受賞発表記事
授賞式記事
助演男優賞   稲垣吾郎
「十三人の刺客」
受賞発表記事
授賞式記事
助演女優賞   蒼井優
「おとうと」
受賞発表記事
授賞式記事
新人賞   仲里依紗
「ゼブラーマン−ゼブラシティの逆襲−」「時をかける少女」
受賞発表記事
授賞式記事
外国作品賞 「ハート・ロッカー」
  ブロードメディア・スタジオ
受賞発表記事
授賞式記事
石原裕次郎賞 「THE LAST MESSAGE 海猿」
  羽住英一郎監督
受賞発表記事
授賞式記事
石原裕次郎新人賞   高良健吾
「おにいちゃんのハナビ」「ソラニン」ほか
受賞発表記事
授賞式記事
ファン大賞 「BANDAGE バンデイジ」 授賞式記事
石原裕次郎賞・石原裕次郎新人賞とは
 1987年(昭和62)に亡くなった、戦後を代表するスター石原裕次郎さんの遺志を引き継ぎ、日刊スポーツ映画大賞に併設。石原プロモーションが運営に全面協力している。その年に最もファンの支持を得て、スケールの大きな作品に贈られるのが石原裕次郎賞。裕次郎さんをほうふつとさせる将来性豊かな、映画デビュー5年以内の新人に贈られるのが、石原裕次郎新人賞。賞金は各300万円、100万円。




日刊スポーツ購読申し込み 日刊スポーツ映画大賞