「怒り」「バースデーカード」の2作品で助演女優賞を受賞した宮崎あおい(31)はシックな装いで登場した。川村元気プロデューサーから花束を贈られ「素晴らしい出会いに恵まれた1年でした。感謝の気持ちでいっぱいです」と笑顔を見せた。盾を贈ったのは前年受賞者の長沢まさみ(29)。2人がステージで並ぶと一気に場が華やいだ。
2人は10代当時、ファッション誌で何度かモデルの仕事を一緒にした。宮崎は「一瞬でしたが、まさみちゃんと久々に会えて、うれしかったです」。長沢は「会うたびに『こんにちは』ってやさしく声をかけてくれる先輩でした」と振り返った。
それぞれの地位を確立した2人だが、本格的な共演は実は1度もない。長沢は宮崎に「憧れの女優さん。持ってる空気感がひと味違う」と尊敬のまなざしを向けると、宮崎は「ありがたいというか、恥ずかしいというか…。でも、そう言い続けてもらえるような仕事を重ねていきたいと思います」と活躍を誓った。
宮崎は長沢の作品をいくつも見ているという。「私の中では昔のイメージのまま。チャーミングでかわいいままのまさみちゃんです。お芝居を一緒にしたいです」。初共演を希望も、仕事のペースは「あまり、大きな変化は求めていないので、コツコツとです」。02年に新人賞、11年に主演女優賞を受賞し、今年で3冠達成。地道な努力で、華麗なキャリアを積み重ねている。【近藤由美子】