真利子哲也監督(38)は監督賞を受賞し「大変光栄に思っております。初めて学生時代、映画を撮って、10年かけて、ようやく3本。頑張って、精進していかなければいけないとおもっております」と感激した。
「宮本から君へ」は、90年に漫画誌「モーニング」で連載された新井英樹氏の漫画を原作に、主演男優賞を受賞した池松壮亮(29)主演で18年にテレビ東京系で連続ドラマ化(全12話)。正義感が強く、人一倍不器用な文具メーカー「マルキタ」の営業マン宮本浩が、仕事や恋愛に愚直なまでに向き合う生きざまを描き、映画化まで至った。
真利子監督は、前年受賞の白石和弥監督から盾を渡されると「本当に光栄で。自分も白石さんの映画を見てきている。これから頑張っていかないといけない。『宮本から君へ』を経て感じたものも、いろいろある」と今後に意欲を見せた。