5作品に出演し、石原裕次郎新人賞を受賞した成田凌(26)は、映画デビュー5年以内という規定をしみじみと受け止め、「きょうから新人じゃない。たくさんの素晴らしいものをもらってばかりだったので、これからは与えられる人間になりたい。自信をもって生きていかねばと思っています」と、力強く覚悟を語った。

花束をもって登壇した「さよならくちびる」の塩田明彦監督からは「うちのバカ息子がありがとうございますと言いたい」と温かい親心の祝福を受けた。塩田監督は成田について「さまざまな映画でクズと言われる役を実に多彩に演じてきた」と和ませ「クズを悔いて新しい人生を生きる役が見事にはまっていた」。温かいメッセージを、成田も笑顔で喜んだ。

今年はどんな1年だったかを聞かれると「あまり記憶がない」と多忙な売れっ子ぶりで笑わせ「今年のことは、また来年ここで話せたら」と活躍を誓った。

昨年の同賞受賞者として表彰盾を贈った岩田剛典は「自分がコメントなんておこがましいですが、費やした時間と努力が実を結んだと思う」。石原プロモーション石原まき子会長は、成田主演で公開中の「カツベン」について「成田さんのせりふが素晴らしくて、びっくりいたしました」と高く評価した。