今年で34回目を迎えた日刊スポーツ映画大賞・石原裕次郎賞(日刊スポーツ新聞社主催、株式会社石原音楽出版社協賛)に新設した「ファンが選ぶ最高演技賞」に昨年7月に30歳で亡くなった三浦春馬さんが、「ファンが選ぶ最高作品賞」には最後の主演映画となった「天外者」が選ばれ2冠に輝いた。田中光敏監督(63)は「三浦春馬君、おめでとうございます。君の芝居、思いはたくさんの人々に届いた。素晴らしかった」と祝福し喜びを分かち合った。
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田中監督は「彼と一緒に作った作品。公開から1年たった今も背中を押してくれるファンの思いが僕たちに賞を届けてくれた」と作品でも受賞したことを喜んだ。公開から丸1年の11日には、全国304館での特別上映と台湾でも現地のファンが企画した上映が行われ、1万7623人を動員。興行収入も2503万4640円を記録し、累計9億円を突破した。
田中監督は「ファンが劇場に声をかけて、公開規模も増やしてくれた。こんなにお客さんと思いが近い中で上映されていったのは自分の映画人生の中で初めて。驚きの連続」と感激した。その上で「素晴らしい三浦春馬という男の残した作品と、映画の中での素晴らしい芝居を、もっとたくさんの人に知って欲しい」と切に願った。
◆「天外者」(てんがらもん) 薩摩藩から長崎の海軍伝習所に派遣された五代才助(後の友厚、三浦春馬)は開国の必要性を訴え、早く航海させろと教官に迫る。遊女のはる(森川葵)と出会い、誰もが夢見ることのできる国を作ろうと坂本龍馬(三浦翔平)岩崎弥太郎(西川貴教)らと志を共にする。
◆ファンが選ぶ最高演技賞&最高作品賞 新設した、一般のファン投票で決定する初の部門。最高演技賞は男女合わせて50人、最高作品賞は50作品の候補から選択。ニッカンスポーツコムに会員登録(無料)したファンから1日1回、投票を受け付け、投票総数は両部門ともに11万567票。
※第34回日刊スポーツ映画大賞・石原裕次郎賞の受賞者、作品は明日28日の日刊スポーツ本紙、ニッカンスポーツ・コム、ユーチューブチャンネルで発表します。