クロエ・ジャオ監督(39)が手掛けた「ノマドランド」が外国作品賞に輝いた。
米アカデミー賞、ゴールデングローブ賞、ベネチア映画祭金獅子賞など数々の映画賞を獲得した作品が、海を越え、文化を超え、たくさんの映画ファンに愛された。新型コロナウイルスの感染拡大の影響による公開延期もあり、日本公開を待ち望んでいた観客も多かった。
配給したウォルト・ディズニー・ジャパンのスタジオ部門ジェネラル・マネジャーの目黒敦氏は「コロナ禍においても劇場に足を運んでいただき、この映画を支持していただいた映画ファン皆さまに、心より感謝申し上げます」と話した。
◆選考経過・外国作品賞 「女優が素晴らしい」(秋山登氏)と評価された「ノマドランド」が1回目の投票で首位。「DUNE/デューン 砂の惑星」との2位同士の投票を勝ち抜いた「MINAMATA-ミナマタ-」との決選投票を「ノマドランド」が制した。
◆クロエ・ジャオ(Chloe Zhao)1982年3月31日、中国・北京生まれ。ロンドンやロサンゼルス、ニューヨークで学生時代を過ごす。大学時代に映画製作開始。15年「兄が教えてくれた歌」で初長編。今年は大作アクション「エターナルズ」も公開。
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◆ノマドランド フランシス・マクドーマンド主演。リーマン・ショックの影響で家を失った女性が、キャンピングカーにすべてを積み込み車上生活を送ることに。現代のノマド(遊牧民)を追ったノンフィクション「ノマド 漂流する高齢労働者たち」が原作。