大阪桐蔭・根尾&藤原、9月福井国体で有終3冠挑む

 次の目標はアジアNO・1&国体制覇だ。全国高校野球選手権で史上初となる2度目の春夏連覇を果たした大阪桐蔭ナインが一夜明けの22日、大阪市内の宿舎で会見。打っては3本塁打、投げては2勝の投打二刀流で活躍した根尾昂内野手(3年)は「(優勝の)実感は湧かないです。時間がたつにつれてジワジワ来るのかな」と笑みを浮かべた。

 U18アジア野球選手権大会(9月3~9日)の日本代表18人のうち、大阪桐蔭からは根尾をはじめ、柿木蓮投手、小泉航平捕手、中川卓也内野手、藤原恭大外野手(いずれも3年)の5人が選ばれた。根尾は「(大阪桐蔭から)多く選出してもらったことに責任を感じる。思いっきりプレーして勝ちにつなげたい」と甲子園大会に続く優勝貢献を誓った。

 また、打率4割6分2厘、3本塁打と4番中堅で攻守にチームを引っ張った藤原は「まずは自分のことを応援してくれた皆さんにしっかりお礼を言いに行きたい」と感謝。「ギアを上げて、上のレベルで通用するような選手になりたい」。U18でも活躍し、プロ入りへのステップアップにつなげる意気込みを明かした。

 U18のあと、大阪桐蔭ナインは9月30日から福井での国体にも出場する。これが根尾、藤原ら3年生最後の大会だ。西谷浩一監督(48)は「卒業まで、まだまだ成長できるチャンスがある。うまく休養を取らせながら、国体もしっかりやりたい」と宣言した。銀河系軍団の目標は、甲子園春夏連覇と国体制覇。有終の3冠に挑む。【鶴屋健太】

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  • 優勝報告で朝日新聞大阪本社を訪れる中川主将(中央)と根尾(中央右)ら(撮影・前田充)