聖光学院が壮行会、聖地でも「フォアザチーム」誓う
福島代表の聖光学院は30日、同校で優勝報告会と壮行会を行った。
新井秀校長からは、「春に2敗し1強時代が終わると言われていたが、立て直して必ず優勝してくれると信じていた」と13連覇をたたえられた。
練習後には甲子園メンバー18人が発表され、県大会直前の練習試合で右手小指を骨折した萩田翔外野手(3年)が、背番号17で復帰した。昨秋から右翼のレギュラーで、春までクリーンアップを任されていた萩田。チーム内では「萩田を甲子園に連れて行く」が合言葉となっていた。「励まされてうれしかった。今回はみんながつかんでくれた優勝。メンバーを外れた人の気持ちも思って、みんなと一緒に戦いたい」と決意を新たにした。
県大会の20人から18人に絞った斎藤智也監督(56)は、「毎年苦渋の決断でやるせない思いでいっぱいになる」。投手を2人外し3投手で臨むことになった。県大会では萩田の代役だった阿部拓巳外野手(3年)は、「グラウンドでもベンチでもスタンドでも変わらずに、さらに気持ちを引き締めて戦いたい」と気丈にフォアザチームを誓っていた。【野上伸悟】