由利・菅原幹太主将が気を吐く同点打、1日1000スイング以上振り込む

<春季高校野球秋田県大会:秋田中央11-6由利>◇3日◇準々決勝◇こまちスタジアム

秋の悔しさを晴らして、5年ぶり春の県4強入りを決めた。大館鳳鳴が3-2で湯沢翔北を撃破。昨秋の県大会準々決勝で敗れた相手に借りを返した。先発した2年生左腕、木村拳士(たかし)が9回を5安打2失点で、2試合連続となる完投勝ちを飾った。持ち味の制球力を最大限に発揮。緩急を駆使した投球がさえ渡った。秋田中央は延長12回に一挙5得点を奪って、由利との乱打戦を制した。

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由利は土壇場で主将が気を吐いた。「5番左翼」で先発出場した菅原幹太外野手(3年)が1安打2打点の活躍。5-6の9回1死一塁では外角直球をジャストミート。左中間を破る適時二塁打で、試合を振り出しに戻した。今冬は1日1000スイング以上をノルマに設定し、バットをひたすら振り込んだ。「打球の飛距離が伸びて、秋よりも長打が打てている」と一冬の成果を実感する。最後の夏に向けては「要所で守り切ることができなかった。守備力を上げていきたい」と敗戦を糧に、巻き返しを誓った。