【甲子園データ】智弁和歌山 重い4点先制 今大会1度もリード許さず

  • 智弁和歌山対智弁学園 1回表智弁和歌山2死二、三塁、左前2点適時打を放ち喜ぶ高嶋(撮影・野上伸悟)

<全国高校野球選手権:智弁和歌山9-2智弁学園>◇29日◇決勝

決勝戦はいきなり4点が入る展開となった。夏の決勝で初回に4点以上が入ったのは08年大阪桐蔭以来4度目。初回表では82年池田(対広島商)が江上、畠山、水野の中軸3連打など打者9人で6点、08年大阪桐蔭(対常葉学園菊川)が打者8人で4点を挙げたのに次いで3度目となる。

過去99度の決勝は先取点を奪ったチームの70勝29敗。29度あった逆転勝利の最大得点差は22年和歌山中(対神戸商)04年駒大苫小牧(対済美)07年佐賀北(対広陵)の4点差。こうした傾向を見ても、智弁和歌山の4点先制はかなり重かった。

今大会の智弁和歌山は実戦4試合とはいえ、1度もリードを許さなかった。打力が向上した74年の金属バット採用後を見ると、リードを許さずに優勝したのは74年銚子商(5試合)83年PL学園(6試合)92年西日本短大付(5試合)96年松山商(6試合)12年大阪桐蔭(5試合)に次いで9年ぶりとなった。【織田健途】