就任2年目日大三島・永田監督が聖地導く名将が植え付けた「気持ちの強さ」

  • 試合後、笑顔で抱き合う日大三島ナイン

<高校野球秋季東海大会:日大三島10-5大垣日大>◇6日◇準決勝◇愛知・岡崎市民球場

日大三島(静岡1位)が来春のセンバツ出場を確実にした。13安打10得点で大垣日大(岐阜2位)に快勝。1984年以来となる春の甲子園出場を濃厚とした。

   ◇   ◇   ◇

日大三島の永田裕治監督(58)が、就任2年目で早くも春の甲子園当確に導いた。昨年4月に指揮を始め、ナインの意識改革に着手。「本当におとなしい子が多かった。150キロを投げる選手もいないし、たくさん本塁打を打つ選手もいない。意識を変えることを考えた」。グラウンドでは誰よりも声をからし、背中でナインを引っ張った。

この日の朝食会場の様子を振り返り「選手の目が輝いているように見えた。少しずつだけど、気持ちが出るようになってきた」と明かした。報徳学園(兵庫)を率いて計18度の甲子園出場。高校日本代表でも指揮を執った名将が「気持ちの強さ」をチームに植え付け、89年夏以来の甲子園出場をたぐり寄せた。