【U18W杯】宿敵韓国に惨敗 初先発の山田陽翔2回途中6失点「土の質を修正し切れなかった」
<U18W杯:日本0-8韓国>◇15日(日本時間16日)◇スーパーラウンド◇米フロリダ州レコン・パーク◇7イニング制
【ブラデントン(米フロリダ州)15日(日本時間16日)=四竈衛】U18W杯のスーパーラウンドが行われ、高校日本代表は宿敵韓国に惨敗を喫した。今大会初先発となった近江・山田陽翔投手(3年)が、序盤から細かい制球に苦しみ、2回途中6失点(自責4)で降板。打線も散発4安打と完封され、自力での決勝進出は消滅。大会初制覇は、極めて難しい状況に追い込まれた。
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点差ほど力の差があったわけではない。だが、結果的に、先発した山田のつまずきが、もろいまでの惨敗につながった。失策も絡み、2回途中6失点で降板した主将は、責任を背負うかのように言った。「自分のミスで負けてしまった試合。(調子は)特に問題があるわけでなく、試合には臨めました。日本とは土の質が違うのは分かっていたので、そこを自分が修正し切れなかったことが1番の原因だと思います」。
打線もつながらず、韓国の3投手の前に散発4安打で完封された。1次ラウンド最終戦で左手首などを痛めたドラフト上位候補の高松商・浅野翔吾外野手(3年)は「1番左翼」でフル出場したが、ボテボテの内野安打1本。前夜にチェックした動画での印象以上に、球速もキレも韓国投手陣の力は上回っていた。「守備からリズムが作れなくて、打撃の方が雑になってチーム全員が焦っている状況だったかなと思います」と冷静に振り返った。
第1ラウンドの勝敗が持ち越されるため、日本の成績は1勝2敗となり、残りは2試合。16日のオランダ(A組3位)、17日の米国(A組1位)との対戦次第だが、決勝進出は極めて厳しい状況となった。馬淵史郎監督(66=明徳義塾)は、終了直後、ベンチ前でいま1度選手たちに結束と奮起を訴えた。「とにかく負けられない。何とか明日頑張って、米国戦に勝ったら、というところまで行きたいと」と巻き返しへの決意を口にした。
◆自力決勝なし 日本は自力での決勝進出がなくなった。スーパーラウンドでは台湾がすでに3勝。日本は残るオランダ、米国に勝ち3勝2敗としても、韓国が台湾かメキシコに勝てば3勝目。勝利数で並んだ場合は、規定により直接対決で台湾、韓国に敗れた日本が下位となる。
◆スーパーラウンド 1次ラウンドA、B各組を勝ち上がった6チームが7イニング制(8回からタイブレーク)で争う。同組勝ち上がりチームとの1次ラウンド対戦成績を持ち越し、別組から進出した3チームと対戦。計5試合分で順位を決める。勝敗が並んだ場合は当該チーム間の(1)直接対決(2)得失点率差(3)得自責点率差(4)チーム打率(5)コイントスの順に決定。上位2チームが決勝へ、3、4位は3位決定戦に進む。