夏未勝利の弱小校率いて12年目 共栄学園・原田監督「楽しくやる」モットーに初甲子園/東東京
<高校野球東東京大会:共栄学園12-6東亜学園>◇30日◇決勝◇神宮球場
勝利を決めた共栄学園・原田健輔監督(37)の目に涙はなかった。「本当に甲子園に行けるのか。まだ実感が湧かないです」。
12年から監督に就任。当時は夏の大会で1勝もしていないチームを、12年目で史上初の甲子園出場に導いた。「楽しくやる」ことを意識し、野球でのミスは怒らないよう心がけている。「自分でも緩いと思うが、なるべく大会で力を発揮させてあげたいので、あまり厳しいことを言わないようにしています」。
浦和学院OBで「最後の夏だけは背番号もらえました。19番で」。当時指導を受けた森士前監督(59)から「努力家で、ずっと真面目にやっていたのでベンチ入りさせた」と評される。
高校3年間で日々の積み重ねの大切さを学んだから、今がある。一足先に甲子園を決めた母校については「素直におめでとうと思う。ただ向こうは強いんで、当たりたくはないですね」と苦笑した。【玉利朱音】