履正社打線が難攻不落の大阪桐蔭エース前田悠伍を攻略 取り組んできた「前田対策」実る/大阪

  • 履正社対大阪桐蔭 優勝を決め喜ぶ履正社バッテリー(撮影・柏原誠)
  • 履正社対大阪桐蔭 9回裏大阪桐蔭2死、福田は最終打者村本から空振り三振に仕留め優勝を決めガッツポーズする(撮影・上山淳一)
  • 履正社対大阪桐蔭 力投する履正社・福田幸之介(撮影・石井愛子)
  • 履正社対大阪桐蔭 試合を終え履正社・福田(左から3人目)と抱き合って健闘をたたえ合う大阪桐蔭・前田(同4人目)(撮影・上山淳一)
  • 履正社対大阪桐蔭 大阪桐蔭を下して優勝を決めた履正社ナインは喜びを爆発させる(撮影・上山淳一)
  • 履正社対大阪桐蔭  9回裏、履正社の福田(手前)の投球を見つめる履正社の多田監督(撮影・上山淳一)
  • 履正社対大阪桐蔭 9回裏大阪桐蔭2死、福田は最終打者村本から空振り三振に仕留め優勝を決めガッツポーズする(撮影・上山淳一)
  • 履正社対大阪桐蔭 閉会式の途中で足がつる履正社・福田幸之介(撮影・石井愛子)
  • 履正社対大阪桐蔭 8回裏大阪桐蔭2死三塁、大阪桐蔭・徳丸を一ゴロに仕留め、雄たけびを上げる履正社・福田(撮影・石井愛子)
  • 履正社対大阪桐蔭 力投する履正社・福田(撮影・石井愛子)
  • 履正社対大阪桐蔭 大阪桐蔭に勝利し喜ぶ履正社ナイン(撮影・石井愛子)
  • 履正社対大阪桐蔭 関係者らに手を振る履正社・多田晃監督(撮影・石井愛子)
  • 履正社対大阪桐蔭 サインを出す履正社・多田晃監督(撮影・石井愛子)
  • 履正社対大阪桐蔭 9回裏大阪桐蔭2死、福田(右)は最終打者村本を空振三振に仕留めガッツポーズ(撮影・上山淳一)
  • 履正社対大阪桐蔭 試合後、優勝した履正社の多田監督(左)を祝福する大阪桐蔭の西谷監督(撮影・上山淳一)
  • 履正社対大阪桐蔭 優勝を決めて雄たけびを上げる履正社・福田(撮影・石井愛子)
  • 履正社対大阪桐蔭 大阪桐蔭に勝利し履正社・野上隼人(右手前)と抱き合う履正社・福田幸之介(撮影・石井愛子)(撮影・石井愛子)
  • 【イラスト】夏の大阪大会 大阪桐蔭VS履正社

<高校野球大阪大会:履正社3-0大阪桐蔭>◇30日◇決勝◇大阪シティ信用金庫スタジアム

履正社が苦い歴史を力に変えた。昨夏は8回、昨秋は9回を0点に抑えられた前田から3点を奪った。2回に先頭西田大志外野手(3年)の中前打をきっかけに相手失策で1点。4回は2安打と死球で得た2死満塁から野上隼人捕手(3年)の左前打で2点。難攻不落の左腕を追い込んだ。

野上が打ったのは浮いてきたチェンジアップ。履正社の決めごとは<1>狙う球種を決める<2>高めの直球を捨てる<3>低い変化球を捨てる。一朝一夕ではできない。能力の高い打者が、日頃の練習から「前田対策」として本気で取り組んできた。多田監督がコーチ時代の19年春の甲子園で星稜・奥川(現ヤクルト)に完封負け。打倒奥川を掲げてスライダーの見極めを猛特訓し、夏にリベンジした。多田監督は現メンバーにも19年当時の取り組みと、選手の意識の高さを繰り返し伝えてきた。あの年と、たどった道のりは似ている。

苦い経験と向き合う毎日は自信に変わっていく。アレルギーのように大阪桐蔭に負けてきたが、今回は明らかに空気が違った。「今までは『桐蔭や』という気持ちで戦っていたけど今日は何というか…堂々としていましたね。『桐蔭や』という感じがしなかったんです」。多田監督はそれこそが最大の勝因とでも言うように胸を張った。【柏原誠】

▽履正社・野上(4回2死満塁からリードを広げる2点適時打)「バッティングに力がないので、ワンヒットを打つことをこの夏に心がけてきた。自分らしいバッティングがチャンスでできたのが一番うれしかった」

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