【甲子園】仙台育英・須江航監督、新チームは「最高の経験値を持っている」「2回目の初優勝」へ

  • 慶応との決勝戦から一夜明け、記者の質問に答える仙台育英・須江監督(撮影・前岡正明)
  • 慶応との決勝戦から一夜明け、記者の質問に答える仙台育英・須江監督(撮影・前岡正明)

甲子園決勝から一夜明け、仙台育英(宮城)は昨夏の甲子園優勝から367日目の朝を迎えた。帰途につく前、宿舎で報道陣の取材に応じた須江航監督(40)は「疲れましたね…(笑い)。負けたら疲れます」と、冗談交じりに笑った。

2年連続で一番長い夏を過ごした。昨年と違うのは敗者だということ。慶応(神奈川)に2-8で敗れた昨夜、指揮官は選手らに「試合については、ゆっくり考えて向き合おう」と話した。「今後、上のレベルで活躍したいと思っている子たちなので、今回の敗戦を『お疲れさま』では済ませられない」。3年生の進路はさまざまだが、ドラフトにかかれば2月からキャンプイン、大学に行くならば同じく2月ごろから練習に合流する。「ここ一番で力を出し切れなかった原因をしっかり分析して、それを解消するために練習する。次の大きな舞台で納得のいくパフォーマンスを出すために」。しっかりと敗戦を見つめた。

新チームを引っ張る2年生については「1年生の夏が優勝で2年生の夏が準優勝という、日本で最高の経験値を持っている。『自分たちにしかできないチーム作りで2回目の初優勝を目指していこうぜ』という話をしました」と指揮官。3年生は次のステージで、新チームは「2回目の初優勝」に向け、今回の敗戦がきっと生きてくる。「人生は敗者復活戦」だ。