【明治神宮大会】星稜エース佐宗翼、中学決勝の返り討ち成功「今回も投げ勝てたのは大きい」
<明治神宮大会:星稜3-1作新学院>◇高校の部決勝◇20日◇神宮
星稜(北信越・石川)・佐宗翼投手(2年)がエース対決を1失点完投で制した。作新学院(関東・栃木)の先発・小川哲平投手(2年)は6回1失点。1-1で降板した。
2人は軟式野球出身。中学時代は星稜中とALL栃木の主力投手だった。21年の全日本春季の決勝でも投げ合い、佐宗が勝っていた。「あのときも苦しい試合でした。今回も投げ勝てたのは大きなことですし、試合後、お互い笑顔で握手して『頑張ろう』って言えたのでよかったです。春のセンバツ、夏の甲子園も戦い合えるように頑張りたいです」と充実感を漂わせた。
両コーナーを厳しくつける制球力に加え、最速を更新する143キロを計測。クレバーさも目立った。初戦は使用球の縫い目の低さに戸惑ったが、練習から慣れて修正した。1年生右腕の道本想とともにマウンドを支えた。決勝はエースが1人で投げきった。
「初戦の(広陵)高尾君や今回戦った小川君もそうですし、青森山田の2人もとてもいい投手ばかりと戦ってきて、全国の中で自分とは球が違うなと感じました。まずは直球を磨いて、そうすれば変化球も良くなってくると思う」。レベルアップして甲子園に臨むことを誓った。
【明治神宮大会】大学の部は慶大が4年ぶり5度目V 高校は星稜が32年ぶり3度目の優勝/詳細