仙台育英151キロ右腕・山口廉王、9球団スカウト前で9回途中無失点、ライバル東北下す/宮城
<全国高校野球選手権宮城大会:仙台育英2-0東北>◇15日◇3回戦◇石巻市民球場
仙台育英(宮城)が「永遠のライバル」を撃破し、3年連続の聖地に1歩前進した。
昨夏甲子園準Vの第1シードがノーシードの東北と3回戦で激突。2500人の大観衆が見守る中、仙台育英が2-0で接戦を制した。先発の最速151キロ右腕・山口廉王(れお)投手(3年)が今夏初登板。降雨で1時間遅れの開始も「想定してきたので問題なく試合に入れた」と冷静だった。NPB9球団のスカウトが視察する中、持ち味の直球と新球スプリットなどを織り交ぜて8回2/3を5奪三振無失点で封じた。
この日は4四死球と、武器の1つである制球力がいまひとつだった。「悪いなりによくまとめた」と評価した須江航監督(41)だが「まだまだこんなもんじゃない」と、さらなる良化に期待を寄せる。193センチ、95キロと恵まれた体の剛腕が、チームを3年連続の甲子園へとけん引していく。