【甲子園総括】低反発バットで「変わった」高校野球 本塁打減り1点差試合、公立校の活躍目立つ

  • 京都国際対関東第一 京都国際先発の中崎琉生(撮影・石井愛子)
  • 京都国際対関東第一 京都国際2番手の西村(撮影・上田博志)
  • 京都国際対関東第一 関東第一を破って優勝し、歓喜する京都国際の選手たち(撮影・前田充)
  • 京都国際対関東第一 優勝を決めた京都国際・西村はガッツポーズをする(撮影・上田博志)
  • 京都国際対関東第一 優勝を決めた京都国際・西村はガッツポーズをする(撮影・上田博志)
  • 京都国際対関東第一 優勝し、甲子園の土を拾う京都国際の選手たち(撮影・足立雅史)
  • 京都国際対関東第一 初優勝し、甲子園の土を笑顔で拾う京都国際の選手ら(撮影・上山淳一)
  • 京都国際対関東第一 記念撮影をする優勝した京都国際と準優勝の関東第一ナイン(撮影・上田博志)
  • 京都国際対関東第一 初優勝し場内を一周する京都国際ナイン(撮影・上山淳一)
  • 京都国際対関東第一 初優勝し場内を一周する京都国際ナイン(撮影・上山淳一)
  • 京都国際対関東第一 初優勝した京都国際ナインは表彰式で整列する(撮影・上山淳一)
  • 優勝旗を受け取る京都国際・藤本(撮影・足立雅史)
  • 京都国際対関東第一 初優勝を果たし、整列する京都国際ナイン(撮影・足立雅史)
  • 京都国際対関東第一 初優勝し校歌斉唱する京都国際ナイン(撮影・上山淳一)
  • 京都国際対関東第一 関東第一エース坂井(中央)と健闘をたたえ合う京都国際エース中崎(撮影・上田博志)
  • 京都国際対関東第一 優勝盾を手に、笑顔をみせる京都国際エース中崎(撮影・上山淳一)
  • 京都国際対関東第一 優勝旗を手にする京都国際・藤本主将(撮影・上山淳一)
  • 京都国際対関東第一 関東第一に勝利し初優勝を決め喜ぶ京都国際ナイン(撮影・上山淳一)
  • 京都国際対関東第一 関東第一に勝利し初優勝を決め喜ぶ京都国際ナイン(撮影・上山淳一)
  • 京都国際対関東第一 初優勝を決めガッツポーズする京都国際・西村(撮影・足立雅史)
  • 京都国際対関東第一 初優勝を決め歓喜する京都国際(撮影・足立雅史)
  • 優勝旗を受け取る京都国際・藤本(撮影・足立雅史)
  • 京都国際対関東第一 関東第一に勝利し初優勝を決め喜ぶ京都国際ナイン(撮影・上山淳一)
  • 京都国際対関東第一 関東第一に勝利し初優勝を決め喜ぶ京都国際ナイン(撮影・上山淳一)
  • 京都国際対関東第一 関東第一に勝利し初優勝を決め喜ぶ京都国際ナイン(撮影・上山淳一)
  • 京都国際対関東第一 タイブレーク10回裏関東第一2死満塁、西村(手前)は最終打者・坂本を空振り三振を奪い優勝を決め喜ぶ(撮影・上山淳一)
  • 京都国際対関東第一 閉会式を終え、甲子園球場の土を集める京都国際の選手たち(撮影・前田充)
  • 京都国際の決勝に同校と紺色のポロシャツを身にまとった京都成章ナインが声援を送った(撮影・中島麗)
  • 【イラスト】70年以降の本塁打、得点推移

<全国高校野球選手権:京都国際2-1関東第一>◇23日◇決勝

京都国際が関東第一(東東京)とのタイブレークを制し初優勝を果たした。決勝戦でのタイブレークは史上初。京都勢の夏の甲子園優勝は1956年の平安(現龍谷大平安)以来68年ぶり。深紅の大優勝旗は古都京都に渡り、甲子園球場100年の夏は幕を閉じた。

    ◇    ◇    ◇

優勝した京都国際と、春Vの健大高崎(群馬)には共通点がある。左腕エースが右打者の外角で直球、スライダー、チェンジアップの3球種を使い分け、内角直球に力がある。加えて内野守備が堅実だ。ともに前評判通りの技術を出し切った。

今春から導入された低反発バットで、高校野球が変わった。本塁打は前年の23本から7本に。大会48試合のうち決勝を含めた7試合が2-1で、1-0が5試合。大社(島根)や石橋(栃木)といった公立校の活躍も目立った。石橋の福田博之監督(58)は「飛ばす才能では強豪私立の子に負けていても、このバットで低く強い打球を練習で徹底できれば、公立にとって有利になりうる」と話した。大社も指導者と生徒間での意思統一ぶりが、ライバル校から絶賛された。

詰まった前へのゴロに対応する二遊間の鋭さが、各校で目立った。健大高崎・青柳博文監督(52)は「低反発バットで作業が増えて、うまい子をサードに置かないと」。東海大相模・日賀琉斗内野手(2年)ら三塁手の技術も光った。来夏も実施される朝夕2部制は、開会式後の時間の難しさが露見。高校球界の新たなトレンドの“芽”が見え隠れした夏だった。【金子真仁】

【甲子園】京都国際が初優勝 決勝史上初のタイブレークで関東第一破る/詳細