【甲子園】決勝戦が始まる整列の直前に関東第一・中里駿介がいきなりその場でかがみ込んだ理由

  • 京都国際に敗れ、スタンドにあいさつに行く際、グラウンドに落ちていたゴミを拾いに行く関東第一・中里(撮影・足立雅史)

<全国高校野球選手権:京都国際2-1関東第一>◇23日◇決勝◇甲子園

関東第一・中里駿介内野手(3年)は試合前の本塁上での整列へ、われ先にダッシュした。立ち止まって並ぶかと思ったら、一瞬だけ身をかがめた。

2時間以上たって、無念にも準優勝が決まってから謎が解けた。

「パッと足元を見たら、ゴミが落ちてたんで。なんかラベルみたいなのが」

ささっと立ち上がり、整列し一礼。拾い上げたラベルはポケットにしまい、ベンチに戻ってからゴミ箱に捨てた。

「落ちてたら、見て見ぬふりはいけないので」

大注目の決勝戦。その整列で一瞬だけ違和感のある動きをしてまで、突き動かされる理由がある。

「それで(打球が)イレギュラーとかして負けたくないですし。そういうのがプレーの邪魔になってしまうのはイヤなので」

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