甲子園から近くて遠い西宮東 聖地から900mの公立校は県21世紀枠候補 13日に候補校発表

  • 西宮東の副将、江見優汰外野手
  • 西宮東の練習風景。2人横並び(写真左)でバックネット側に向かって打撃練習を行う
  • 西宮東の練習風景。2人横並び(写真奥)でバックネット側に向かって打撃練習を行う
  • 西宮東(兵庫)硬式野球部が入部時に配る資料。「偏見を覆す高校野球」をテーマに、今春は小、中学校を通じて野球未経験の部員が入部した。写真は監督のタブレット端末。野球部用のタブレット端末もある
  • 甲子園から900メートルに位置する西宮東のネット裏の石碑には「めざせ甲子園」の文字

聖地から900メートルの公立校は、歓喜の瞬間を待つ-。来春の第97回選抜野球大会(3月18日開幕、甲子園)の21世紀枠候補9校が、日本高野連から13日に発表される。日刊スポーツでは近畿エリア各府県で推薦された一部の高校を紹介。今回は兵庫県秋季大会43年ぶりの8強入りを遂げた西宮東。東播磨(兵庫)以来、兵庫勢4年ぶりの21世紀枠出場と1964年(昭39)創部史上初出場に向け、チームは熱気を帯びる。

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「甲子園」があることを示す町並みが広がる。電柱に「コウシエン」、看板も「甲子園」、マンホールは甲子園球場が描かれる。西宮市育ちの東(あずま)佑樹監督(36)は「偏見を覆す野球」を掲げ、24人の選手たちに自主自律を促す。西宮東OBで大体大卒業後、体育の教職員として14年同校で指導を続ける。

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