中日1位根尾が最高条件で仮契約「ショート一本で」

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根尾が今季新人最速でプロの門をくぐった。中日のドラフト1位大阪桐蔭・根尾昂内野手(18)が4日、名古屋市内の中日パレスで仮契約に臨んだ。父浩さん、母実喜子さんとともに、松永編成部長、米村アマチーフスカウト、中田アマスカウトディレクター、と契約交渉。契約金1億円プラス出来高5000万円、年俸1500万円(ともに推定)で仮契約した。今季ドラフト指名新人選手の仮契約第1号になった。背番号は未定。

無事仮契約を終えた根尾は1人で約80人の報道陣に応対。「ポジションはショート一本でと言わせてもらいました。高校1、2年で決めていた」と、自身の口から二刀流との決別を宣言した。12球団最速仮契約は与田新監督の発案。「1分1秒でも早く契約してほしい」との指揮官の要望からこの日が決定した。「一番先にやっていただいたことは、(僕に)頑張ってほしいという気持ちが含まれていると思う。その自覚と責任をしっかり持っていきたい」と根尾は表情を引き締めた。今後は大阪桐蔭を中心に自主トレに励む。来月初旬の入団会見に参加し、来年1月の新人合同自主トレに合流。体調に問題なければ、1軍帯同が決定している春季キャンプに参加する。

根尾は今年の夏の甲子園で大阪桐蔭の2度目の春夏連覇に貢献。高校通算32本塁打、最速150キロの速球を投げる投手としてエンゼルス大谷翔平以来の二刀流選手としても注目された。10月25日のドラフト会議では、中日、日本ハム、巨人、ヤクルトとの4球団から1位指名を受け、就任したばかりの中日の与田剛新監督が交渉権確定のくじを引いた。

中日は10月5日に根尾の1位指名を12球団最速で表明。ドラフト1位決定後も翌日に指名あいさつを行っていた。

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  • 中日入団を決め、「継続は力なり」とバットに記し、笑顔を見せる大阪桐蔭・根尾(撮影・狩俣裕三)
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