東京ガスが初の日本一「耐えて耐えて粘って粘って勝てた」猛追かわし悲願
<都市対抗野球:東京ガス6-5ホンダ熊本>◇決勝◇9日◇東京ドーム
東京ガス(東京都)が出場22回目にして、初の日本一に輝いた。山口太輔監督(44)は「本当にうれしいです。みなさんが選手をふくめて喜んでいる光景を見るためにやってきたんだなと、本当にうれしく思います」と話した。
初回から自慢の打線がつながった。1死一、二塁から4番の地引雄貴内野手(31=早大)が左前打を放つ。だが、本塁生還を狙った二塁走者・楠研次郎外野手(25=富士大)が憤死。好機はついえかけたが、ここから打線が、さらにつながった。四球、死球で押し出しの先制点をもらい、さらに相馬優人内野手(24=法大)が右前に2点適時打を放ち、この回3点を奪った。
4回には、石川裕也内野手(27=日大国際関係学部)が2点適時打を放った。6回は笹川晃平外野手(27=東洋大)のソロと、着実に加点した。
先発の臼井浩投手(27=中央学院大)は安定した投球で7回を被安打6の4奪三振で1失点。9回に1点差まで迫られたが3投手の継投で逃げ切り、悲願の頂点に立った。
9回は1点差まで詰め寄られたが、山口監督は「試合前から今日はこの大会で1番厳しい展開になると覚悟して臨もうと言ってきた。まさにその展開になった。ホンダ熊本さんの粘り強い攻撃、それを最後に耐えて耐えて粘って粘って勝てた勝利だと思います。ホンダ熊本さんの攻撃に敬意を評したいと思います。ありがとうございました」と感謝した。
スタンドに詰めかけた東京ガスの応援団に向けては「今日は選手たちが頑張りましたけど、東京ガス94年の歴史があり、たまたま初優勝がこのメンバーでできましたが、OBのみなさんはじめ関係者のみなさんの築いてきたものが94年目にして達成できてうれしく思います」と喜んだ。