青学大・北村、箱根Vの同級生9区中村に「厳しい環境でやり抜いていた」

  • 練習始めのウォーミングアップにて、ダッシュをする青学大・北村智紀投手(撮影・阿部泰斉)
  • 戸塚中継所で青学大8区佐藤(奥)からたすきを受け笑顔で走り出す9区中村(2022年1月3日撮影)

箱根駅伝で区間新記録を樹立したクラスメートに、オレも続く-。

昨秋の東都大学リーグ2位に貢献した最速144キロ左腕、青学大・北村智紀投手(3年=龍谷大平安)が5日、相模原市内の同大グラウンドで始動した。選手全員でのサッカーなど、トレーニング中心のメニューで体力の取り戻しに励んだ。

陸上競技部の箱根駅伝総合優勝に刺激を受けた。9区を走った中村唯翔とは同じ学部で同じクラス。「すごいなと。普段から厳しい環境でやり抜いていた。だからこそ力が出るんだな」と感銘を受けた。自分も頑張ろうと、勇気をもらったという。

意識改革が成果につながった。先発に転向した昨秋は防御率1・34で、リーグ3位。1年の頃から練習試合では先発を努めていたが、「思うように結果が出ませんでした。長いイニングを投げるために、トレーニングから意識を変えました」。入学当初はウエート嫌いで、ベンチプレスは50キロ程しか上がらなかった。トレーナーに正しいフォームを自ら聞きに行くなどして、今では85キロを持ち上げる。「自信になりました。それで先発としてもやっていけるなと」。

次のステージにつながるラストイヤーにしたい。昨秋の3勝を超えるべく、この冬は直球に磨きをかける。将来への展望を「社会人やプロで野球をやりたいです。野球を続けることが一番の幸せだと思うので」と笑顔で話した。