パナソニック「鳥谷効果」で初戦突破「強い打球でゴロを」指令に応え植田勝ち越しの適時三塁打

  • セガサミー対パナソニック 試合前に整列する(左から)中本浩GM、鳥谷コーチ、田中監督(撮影・石井愛子)
  • セガサミー対パナソニック 9回表セガサミー、セガサミーに勝ち雄叫びを上げるパナソニック・城間竜兵(撮影・石井愛子)

<社会人野球日本選手権:パナソニック5-3セガサミー>◇2日◇1回戦◇京セラドーム大阪

日本選手権2度の優勝を誇るパナソニック(近畿)は、鳥谷効果で初戦を突破した。

この日は阪神、ロッテで活躍し、現在パナソニックのコーチを務める鳥谷敬氏(41=日刊スポーツ評論家)が来場。試合前には「球足が速いから強い打球でゴロを打て」とナインにアドバイスを送った。

効果はてきめんだった。1-1の4回。2死満塁から2番植田勝至外野手(26=大商大)が右翼へ勝ち越しの3点適時三塁打。一、二塁間を抜けた打球に右翼手が追いつけずフェンスに到達するほど鋭い打球。植田も「アドバイス通りに打てた。鳥谷さんは考え方もとても豊富。役に立ったので良かった」と納得の表情だった。6回にも植田のバットから追加点。社会人で初の4打点に笑顔だった。

鳥谷氏からはスローボールを打ち返す練習を取り入れている。3回に同点本塁打を打った上田隼也外野手(26=亜大)は「みんな効果を感じていると思う。スローボールを打つことで、しっかりと間が取れやすくなった。速いボールにも対応できるようになった」と練習の成果を実感。「今日打ったのは遅いボールだったが、泳ぐことなく止まって打つことができた」ときっちり結果に結びつけた。