中日ドラ2明大・村松開人主将がVけん引「責任感が1つ肩から降りた」プロの世界でも経験生かす

  • 国学院大対明大 1回裏明大無死、安打を放つ村松。投手武内(撮影・宮地輝)
  • 国学院大対明大 9回表国学院大2死一塁、青木を二塁ゴロに仕留めて一塁カバーに入った村田はそのまま完投で優勝を決めガッツポーズ(撮影・浅見桂子)

<明治神宮大会:明大1-0国学院大>◇大学の部決勝◇24日◇神宮

明大(東京6大学)が接戦を制して国学院大(東都大学)に勝利し、6年ぶり7度目の優勝を飾った。最多優勝記録を更新した。

中日ドラフト2位の村松開人主将(4年=静岡)が、自分の手で日本一をつかんだ。9回2死一塁、右前へ抜けそうな当たりを二塁手・村松が手を伸ばして捕球。村田賢一投手(3年=春日部共栄)がカバーに入り、練習通りの好連係で優勝を決めた。

大学野球最後の公式戦で、最高の結果になった。村松は「日本一を目標にやってきて、後輩たちにそれを経験させてあげられた。責任感が1つ肩から降りた感じがありました」。歓喜の輪から真っ先に出て、整列した。

1番打者としてつかんだ日本一は格別だ。今年2月に右膝を手術。リハビリ中は体について勉強し、ウエートトレーニングに力を入れ「体の使い方が前よりもよくなった」とパワーアップした。今春リーグ戦は優勝したが、代打出場のみ。主将として悩み、ミーティングを振り返っては野球ノートと向き合った。寝るのが午前2時になる夜もあった。6月の全日本選手権は準々決勝でタイブレークの末に佛教大に負け。それから「全国で勝つ」と掲げ、夏の厳しいキャンプも乗り越えた。

練習中、一番声を出すのは主将。姿勢でも、プレーでも、チームを引っ張ってきた。次のステージはプロ野球。「技術をレベルアップさせて、早く1軍で活躍できるように頑張りたい」。大学での経験をつなげていく。

▽明大・田中武宏監督(日本一に輝いた選手たちへ) 6月に(全日本選手権で)負けて、村松は悔しがっていた。その悔しさを含めて、チームのことをよくやってくれた。4年生に感謝している。

▽明大・村田賢一投手(無四球の完封で優勝) 完封はうれしい。来年は4年生が抜けて戦力ダウンになるので、立て直して強いチームにしたい。

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