【全日本大学選手権】青学大18年ぶりV 常広羽也斗が明大完封 中島大輔主将「うれしい」

  • 青学大対明大 4回表を無失点に抑え、話し合う青学大・常広(左)と渡部(撮影・宮地輝)
  • 青学大対明大 1回表を無失点に抑え、チームメートとタッチを交わす青学大先発の常広(撮影・宮地輝)
  • 青学大対明大 8回表明大2死一塁、内海を空振り三振にし、雄たけびを上げる青学大先発の常広(撮影・宮地輝)
  • 青学大対明大 8回表を無失点に抑え、青学大・渡部(右)とタッチを交わす常広(撮影・宮地輝)
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<全日本大学野球選手権:青学大4-0明大>◇11日◇決勝◇神宮

青学大(東都)が明大(東京6大学)に快勝し、05年以来18年ぶり5度目の優勝を飾った。東都と東京6大学のチームが決勝で対戦したのは22度目。東都の8勝14敗となった。

青学大は、今秋ドラフト候補の最速153キロ右腕、常広羽也斗投手(4年=大分舞鶴)が先発。キレのある直球を軸に、明大打線を完封に抑えた。

打線は初回1死一、二塁で4番、西川史礁(みしょう)外野手(3年=龍谷大平安)の二塁打で1点を先制。今大会、ここまで無失点だった明大から4回までに4点を挙げて主導権を握った。試合後に涙を流した安藤寧則監督(46)は「本当にうれしいです。いろんなことが思い起こされて。(決勝で)次はどうするんだろうと、ワクワクさせてくれる選手たちでした」と話した。

主将の中島大輔主将(4年=龍谷大平安)は「うれしい気持ちが1番。悔しい思いをずっとしてきたので、感謝です。常広は完璧なピッチングをしてくれて、ありがとうという気持ち」と喜んだ。

明大は、19年以来4大会ぶり7度目の頂点を狙ったが、届かなかった。エース右腕の村田賢一投手(4年=春日部共栄)が先発。制球に苦しみ、3回1/3を4失点と不本意な内容で降板した。

◆青学大野球部 大学創立から3年後の1951年(昭26)東都大学野球連盟に加盟。秋季リーグで3部優勝し2部昇格。72年春に2部優勝、入れ替え戦に勝利して初の1部昇格。2部降格と1部復帰を経て、87年に河原井正雄氏が監督就任。88年秋に1部初優勝。93年、全日本大学選手権初出場で初優勝。東都1部で通算13度の優勝。主なOBは元ソフトバンク小久保、元ロッテ井口、ヤクルト石川、オリックス杉本、レッドソックス吉田。部員数は49人で、今大会に出場した27校で最少。