【都市対抗予選】ミキハウスが4年連続の本大会出場決める 元巨人の桜井俊貴が東京ドーム凱旋へ

<都市対抗野球近畿地区第2次予選:ミキハウス4-0日本製鉄瀬戸内>◇4日◇第12日◇第2代表決定戦◇わかさスタジアム京都

ミキハウス(八尾市)が5年ぶりの出場を狙う日本製鉄瀬戸内(姫路市)を下し、4年連続5回目の本大会出場を決めた。

4点リードの8回には、今大会2完投の活躍でチームに貢献した元巨人の桜井俊貴投手(30)が登板した。先頭に四球で出塁を許したが、その後は3者連続三振を奪い、9回も抑え、2回無失点で試合を締めた。

桜井は本戦で登板すると、引退した22年8月2日の阪神戦以来の東京ドームのマウンドとなる。

打線は2回に4番田中秀政内野手(27=天理大)の左翼への本塁打で1点先制すると、1死から猪原隆雅外野手(24=日体大)も中堅へ本塁打を放った。4回にも2点を追加した。

先発栗山拓巳投手(34=履正社医療スポーツ専門学校)は走者を出しながらも4度の併殺を奪い、5回無失点と粘りの投球を見せた。

試合終了の瞬間に喜びをあらわにした桜井は「やっと終わった」と投げ終わった際の心境を吐露し、「(巨人ファンには今年)31歳でもできるぞっていうところを見ていただければ」と話した。

現役時代と比べ「8割、9割は戻っている」と分析したが、「多分疲れとか、だいぶ筋力落ちているところあるので、もう1回ちょっと追い込んでやっていきます」と宣言した。

本戦については「勝つっていうのは前提で、1イニングずつ積み重ねることかな」と目標を明かした。

試合後のインタビューで「(東京)ドームで勝つことが目標なので、その(東京)ドームで暴れ回る準備をしっかりしたいと思います」と意気込んだ陣田匡人監督(45)は「(東京ドームで)意地見せてくれると思うので楽しみですね」と桜井に期待を寄せた。【塚本光】