【大学選手権】天理大・石飛智洋、大会新8打席連続安打へ「気にせず自分のバッティングを」
<全日本大学野球選手権:天理大11-1八戸学院大>◇12日◇2回戦◇神宮
天理大(阪神)が2試合連続のコールド勝ちで7年ぶりの8強入りを果たした。4番石飛智洋外野手(4年=出雲西)が3打数3安打3打点で連日の大活躍。1回戦から7打席連続安打とし、1試合3二塁打、1イニング2安打と3つの大会タイ記録を樹立した。関西勢は関学大(関西学生)、佛教大(京滋)、和歌山大(近畿学生)がいずれも1点差で競り負け、大商大(関西6)も含めて4校が2回戦で姿を消した。
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天理大の「石飛無双」が止まらない。4安打4打点を記録した1回戦に続き、この日は初回2死二塁から左中間への先制適時二塁打を放つと、同点の4回無死一塁から左中間への適時二塁打で勝ち越し。さらに打者一巡した2死二塁からも左中間への適時二塁打をマーク。00年の藤谷大樹内野手(亜大)の大会記録に並ぶ7打席連続安打を放ち、歴史に名を刻んだ。
「あんまり記録は意識していないですけど、(結果は)うれしいです」
1試合3二塁打、1イニング2安打も大会タイ記録。今春の阪神リーグで打率5割2分8厘で首位打者を獲得し、驚異的な成績を残し続ける主砲は「見え方はずっと変わらずというか、『(ボールが)止まって見える』とかそういうのはないです」と笑った。
チームは2試合連続コールド勝ちで、大会新の8打席連続安打へ夢が広がる。「あまり気にしないようにして、1打席目から自分のバッティングをしたいです」。2試合で7打席7安打7打点の大フィーバー。13日の帝京大(首都)との準々決勝でも暴れ回り、過去3度阻まれた4強入りの壁を破る。【古財稜明】