【都市対抗野球】JR東日本東北が初の決勝進出 腰の手術から復帰した金沢龍介が逆転の右越え2ラン
<都市対抗野球:JR東日本東北8-4西濃運輸>◇第11日◇29日◇東京ドーム◇準決勝
JR東日本東北(仙台市)が、西濃運輸(大垣市)との打撃戦を制し、初の決勝進出を果たした。
1-2で迎えた4回、1死一塁から金沢龍介外野手(25=専大)が「真っすぐに振り遅れないよう、早めに始動した」と、狙い通りの真っすぐを捉え、逆転の右越え2ラン本塁打。「気持ち良かったです」と、一塁を回って大きくガッツポーズを突き上げた。7回に2点、8回には3点を挙げ、追い迫る西濃運輸を突き放した。
金沢は1年分の悔しさをバットに込めた。昨年7月に腰のヘルニアの手術を受け、昨年の都市対抗はスタンドから観戦した。「悔しかった。去年は何もできなかったので、今年はチームに貢献したかった」。チームの一員として、この東京ドームの舞台に立てていることが、うれしかった。
明日は初優勝をかけて決勝を戦う。「僕らはずっとチャレンジャーと言ってきた。優勝したいけど、意識せず。1戦1戦自分たちの役割を果たすだけです」と、気負いはない。仙台初の黒獅子旗へ。着実に歩を進める。