ENEOSのプロ注目24歳両腕が球威でタイブレーク勝利貢献 右腕の東山玲士と左腕の阿部雄大

  • 今秋ドラフト候補のENEOS・阿部雄大投手(撮影・金子真仁)

<社会人野球日本選手権関東代表決定戦:ENEOS2-0SUBARU>◇10日◇2回戦◇大田スタジアム

ENEOSの今秋ドラフト候補コンビが試合終盤を締め、タイブレーク勝利につなげた。

右腕の東山玲士投手(24=同大)はスピンの効いた140キロ台終盤の直球を軸に、6回からの3イニングで「0」を3つ並べた。相手中軸を直球3球で空振り三振にする場面もあり「あれが自分の調子のバロメーターと思うので、あれができるように普段から頑張っています」と話した。

春先からドラフト候補として名が挙がっていた右腕は、最近ではリリーフ起用も増えている。「特に(同点の)今日みたいに苦しい場面を任せてもらって、勝ちにつながる投球ができるのが1番の楽しみというか、そのために頑張っています」とリリーフでの醍醐味(だいごみ)を口にした。

9回裏は左腕の阿部雄大投手(24=酒田南)が安打と盗塁で得点圏を作られたものの、鋭いスプリットで2奪三振。直球は自己最速150キロもマークし、タイブレーク勝利に貢献した。高卒6年目での台頭に「制球が良くなって、自分から崩れる不安がなくて精神的に安定して投球ができているのが大きいです」と好調ぶりを分析していた。【金子真仁】