3位からの日本一では…胴上げ辞退のDeNA南場オーナー、宙に舞う日はくるのか/寺尾で候

  • 2024年11月3日、DeNA対ソフトバンク 日本一となり、ファンに手を振るDeNA南場オーナー
  • 2024年11月11日、日本記者クラブでの会見で笑顔を見せるDeNA南場オーナー。右は三浦監督

<寺尾で候>

日刊スポーツの名物編集委員、寺尾博和が幅広く語るコラム「寺尾で候」を随時お届けします。

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自分がスクラップしている資料には、DeNA代表取締役会長、球団オーナー南場智子のインタビューがある。5年前の19年4月、日本経済新聞の掲載記事を自室の奥から引っ張り出した。新社会人に自身の経験を交えながら心得を説いている。

うちに入ってくる新入社員にもこんなことを言ってみたいと読み返したのを思い出した。南場は「1つの会社で退職まで働く時代は終わりつつある」としながら、「ただ1度選んだ会社でまずは夢中になって仕事をすることも大事だ」と語っている。

「うまくいかない時は必ずあるが、それを環境のせいにしてしまうと拾えたはずの宝物を逃してしまう。簡単な成功は人を成長させてくれない」

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