【ヤクルト】4位田中陽翔「いつか6番を付けられるように」目標は宮本慎也氏
ヤクルトからドラフト4位指名を受けた健大高崎(群馬)の田中陽翔内野手(18)が29日、高崎市内のホテルで球団と交渉を行い、契約金3500万円、年俸550万円(いずれも推定)で仮契約を結んだ。背番号は「54」に決まった。
田中は右投げ左打ちで、身長183センチの大型遊撃手。高校通算で21本塁打をマークし、今春のセンバツでは健大高崎の甲子園初優勝の立役者の1人となった。
進学の方向性だったものの、夏の甲子園で敗退後にプロ希望を決断。社会人野球から同じくドラフト4位でロッテ入りした父充さん(49)からは反対されたものの“折れない作戦”を貫き通し、プロ志望届を出していた。
父がヤクルトでもプレーし、自身もスワローズジュニアに所属していたこともあって、背番号54についても「サイスニードさんが付けていた印象が強いです」と笑顔。中学時代に東練馬シニアで教えを受けた経験がある宮本慎也氏(54=日刊スポーツ評論家)を目標としており「いつか宮本さんの6番を付けられるように頑張りたいです」と志す。
同席した橿淵聡スカウトグループデスク(50)も「6番は今空いています。うちのレジェンドの1人。1番、6番、27番。このへんは球団としても大事にしている番号なので、それなりの覚悟をしてやってもらえないとなかなかもらえない。頑張ってほしいですね」と成長に期待していた。【金子真仁】