4球団競合のマーくんは楽天が交渉権獲得/高校ドラフト

 1番人気は駒大苫小牧(北海道)の田中将大投手だった。横浜、楽天、オリックス、日本ハムの4球団が1位入札。抽選の結果、楽天が交渉権をゲットした。ソフトバンクと相思相愛と見られていた八重山商工(沖縄)の大嶺祐太投手にはロッテも1位入札。クジ引きの結果、ロッテが交渉権を得た。
 また高校NO・1スラッガーの愛工大名電(愛知)の堂上直倫内野手は巨人、阪神、中日の3球団が競合。抽選の結果、父、兄がいる中日が交渉権を取った。無名ながら150キロの剛速球が評価された鷲宮(埼玉)の増渕竜義投手はヤクルトと西武が1位入札。抽選の結果、ヤクルトが交渉権を得た。PL学園(大阪)の前田健太投手は広島が一本釣りに成功した。
 ハンカチ世代の旗手、早実・斎藤佑樹投手は早大進学のため、プロ志望届けを提出しなかったが、例年になく好素材が多く、活気あふれるドラフト会議となった。

大隣はソフトバンク、岸は西武/大学・社会人ドラフト

 評判が高かったのは大隣憲司(近大)と岸孝之(東北学院大)の大学生投手コンビ。希望枠で大隣はソフトバンクが、岸は西武が獲得に成功した。希望枠以外の選手では大引啓次内野手(法大)が人気を集めたが、ウエーバー順で上位のオリックスが3巡目で指名、狙っていた阪神をガックリとさせた。
 また指名されながら、入団しない拒否選手が2人出た。横浜3巡目指名の木村雄太投手(東京ガス)と、日本ハム4巡目指名の長野久義外野手(日大)。長野は巨人志望が強く、「引退した新庄の後釜に」とラブコールを送った日本ハム入りを頑なに拒んだ。