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歓喜、落胆、覚悟…言葉で振り返る熱戦/検証・下

<侍検証(下)>

 WBC班が出会ったのは、本気で世界一を目指した男たちだった。日本だけじゃなく、外国のチームも同じだった。体裁を度外視し、むき出しの感情がほとばしった。その声に耳を傾け、大会の意義を検証したい。

 ◆侍ジャパン山田 「またグラブを持って応援に来てほしい。これも何かの縁。将来プロ野球選手になって、一緒に『あんなことがあったね』と懐かしい話ができるように頑張ってほしい。僕も完璧な本塁打を打てるように頑張ります」(7日キューバ戦で放った本塁打性の打球を少年が捕球。落ち込んでいると聞き語った言葉。少年を守り、夢を与える。これぞプロの姿だった)

 ◆オランダ・グリゴリアス「昨日は昨日。今日は今日。野球は毎日試合がある。だから気持ちを引きずることなんてない」(タイブレークの末、日本に敗れた翌日の13日、イスラエルに8回コールド勝ち。3ランを含め5打点の活躍)

 ◆イスラエル・ウェインスタイン監督 「全力で戦えた。次回の監督は『イスラエルで生まれ育った選手が、ついに素晴らしい活躍をしてくれた』と語ることを期待している」(15日、日本戦後。ユダヤ系米国人選手を束ねた名将。代表へのメッセージを問われ)

 ◆侍ジャパン小久保監督 「やるか、やられるかが一発勝負。勝つためにやるのが『戦』。そのつもりでやる」(20日、準決勝前日会見。英語で世界配信された侍の覚悟)

 ◆侍ジャパン権藤投手コーチ 「『恥をかきたくない』なんて考えたらダメなんだよ。日の丸を背負って戦う男は周りの目なんて気にせず、目の前の1球だけに集中すればいい」(準決勝前日の20日。大一番へ向けて日本を代表して戦う心意気を説く)

 ◆侍ジャパン志田スコアラー 「世界の野球に勝つにはパワーのある野球が出来るところを見せないと勝てない。それを出来る選手は、そろっている。(米国相手に)4、5点じゃない。10点は取れます」(20日、準決勝の前日練習後。日本の将来も見据えた脱スモールを掲げ、話す姿は力強かった)

 ◆侍ジャパン藤浪 「登板がなくて、個人的に悔しい思いをした。自分の力不足を痛感した。糧にしないといけないと思う」(21日、米国戦後。阪神のエースは2次ラウンド以降登板なく終わった。悔しさがにじみ出た)

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