【RWS】“ヒジ哲”大和哲也「K-1時代は修行、最後はすべてを解放してムエタイでベルトを」
“ヒジ哲”大和哲也(36=大和キックボクシングジム)が10本目のベルトを狙いムエタイ「RWS(ラジャダムナンワールドシリーズ)」に参戦する。「第4回RWS日本大会」(12月1日、神奈川・横浜大さん橋ホール)でのザ・スター・ペットキアペット(タイ)戦を前に主催者から届いた大和のインタビュー(一部抜粋)を紹介する。
-試合に向けての調整は
「いいイメージで練習できているので試合が楽しみです」
-これまでK-1を主戦場にしていましたが、今年6月にヒジあり路線に復帰して今回2戦目です
「前回のゲーウガンワン戦(判定負け)ではムエタイの独特のリズムに久しぶりにのまれてしまった感もあったんですけど、それは逆にムエタイを思い出す感覚にもなりました。それを修正してしっかりといい戦いをしたいと思います」
-RWS中川夏生プロモーターは、K-1時代は本来の大和選手の動きではなかったと言われてました
「そうですね。得意なヒジ打ちができないと、正直なところ、僕は我慢して戦っていた感じでした。(K-1にはない)ワンキャッチ・ワンアタックが認められただけでも僕は絶対にいい戦いができるんですけど、特技を使わずに戦っていた感覚だったので、ある意味、K-1の時は修行のような時期で選手としての最後は全てを解放して戦い、ムエタイルールに再挑戦したい気持ちになりました」
-K-1時代はヒジ打ちや首相撲の練習はやっていたんですか
「全くやってないですね。K-1ルールでヒジの距離では、そこでどうやってパンチを打つかを考えていて、逆にK-1ルールでやってきたことでショートレンジのパンチがヒジを打つように出せるので、コテコテのムエタイ選手にない接近戦、中間距離の攻防を見せれるんじゃないかなと」
-以前よりも強くなってる手応えもありますか
「もちろんそれはあります。年齢を重ねて疲労は抜けにくくなっているのは十分感じていますけど、いい動きができている自信があるので、大和哲也の最終章で一番いい強さを発揮したいですね」
-次の相手、ザ・スター・ペットキアトペット選手の印象は
「若手の選手でガンガン来る選手だなという印象があります。僕を倒しに来ると思うので、それに対して引かずに真っ向から打ちあって逆に倒したいと思いますね」
-RWSに対しては、どういったイメージを
「すごく盛り上がっている団体で、ムエタイといえばRWSだなと思って見ていたので、そこに参戦できたことはうれしいですね」
-今後、王座を目指すのであれば、タイでの試合もあるかと思うんですけど、そこも意識してますか
「そうですね。タイ人とかとはいっぱい試合をしているけど、アメリカでの試合が多く、タイではまだ試合をやったことがないので、もし縁があったら行きたいですね」
-意外にもタイでの試合はないんですね
「対戦した選手はタイ人が多いんですけど、日本かアメリカの2カ国でしか試合をやってないんですよね。ちなみにラジャダムナンスタジアムでの現地観戦はあります。僕は打倒ムエタイというよりは、対世界に行きたかったので、WBCムエタイの世界タイトルを狙っていました。K-1で最終的に世界タイトルを獲って、やっぱり最終目標はムエタイのタイトル獲得にあり、そうなればラジャダムナンスタジアムのベルトを狙おうと思いましたね」
-いつまでにタイトルを獲りたいと考えていますか
「もちろんできるならば来年はプロデビューして20周年になるので、来年に挑戦したいと思います」
-20年というのはご自身にとって長かったですか
「そうですね。12月10日で37歳になるのですが、この年までやっているというのは自分がWBCのタイトルを獲った頃には思ってもいなかったことでした。この20年を締めくくる年にラジャタイトルに挑戦してベルトを巻けたら最高だなと思うので、そこを目指していくだけです」
-K-1の王者としてムエタイにはどういったところが通用すると思いますか
「パンチの技術に関しては、僕もK-1参戦することで新たに磨かれた技術もあると思うし、ムエタイ選手にないような一撃が僕はあるので、そういうところを次の試合で見せます。大和哲也の最終章の初戦です。最高の戦いを見せますので、応援よろしくお願いします」