日本Sフェザー級5位の神足茂利が再起戦勝利「1日も負けたことを忘れたことなかった」

<プロボクシング:パイオニアオブファイトVol9&大和魂18大会>◇29日◇東京・後楽園ホール

日大出身のトップアマで日本スーパーフェザー級5位の神足茂利(28=M・T)が再起戦で勝利を飾った。浜田力(28=DANGAN)との同級8回戦に臨み、3-0(78-74、79-73、80-72)の判定勝利。今年4月、日本ライト級5位の浦川大将(帝拳)と同級8回戦に臨み、6回TKO負けして以来、約7カ月ぶりの再起戦で白星をつかみ「勝ったことが本当にうれしい。前回の負けから7カ月間、自身を失いかけてもがいていた。1日も負けたことを忘れたことがなかった」と安堵(あんど)の表情を浮かべた。

心機一転し、自信を取り戻すために9月上旬から約3週間、同門のWBC世界バンタム級王者中谷潤人(26)の米ロサンゼルス合宿に帯同した。外国人ボクサーとのスパーリングでもまれながら迷いを断ち切ってきた。中谷、そして同じジムでトレーニングを積んでいた中谷の「親友」WBO世界フライ級王者アンソニー・オラスクアガ(25=米国/帝拳)らの練習の取り組み方などを目にしながら「自分を律していく。学ぶところはありました。今回は試合のシューズやトランクス、入場曲も変えて心機一転、新しい自分でいった。勝たないと次はないので」と笑顔もみせた。

日本ランカーとして来年以降の日本王座挑戦を見据える。神足は「もっと強くならないといけない。チャンピオンになる。そのチャンスが来たら…準備をしておきます」と自らに言い聞かせるようにうなずいていた。