化粧まわしに「バカ殿」「アイーン」?新十両羽出山、同郷の「英雄」志村けんさんにあやかりたい

  • 新十両会見に臨んだ羽出山
  • 新十両昇進を決めた羽出山は、部屋の看板前でガッツポーズをつくって満面の笑みを見せた
  • 師匠の玉ノ井親方(右)と新十両会見に臨んだ羽出山
  • バカ殿姿で「アイーン」を決める志村けんさん(2008年撮影)

憧れの志村けんさん(故人)に、1歩近づいた。日本相撲協会は27日、福岡市内で来年1月の初場所(東京・両国国技館)の番付編成会議を開き、西幕下筆頭の羽出山(はつやま、25=玉ノ井)の新十両、東幕下2枚目の木竜皇の再十両昇進を発表した。

その後、羽出山は福岡・須恵町の部屋で会見。東京・東村山市出身の同郷、志村さんを「英雄」「憧れ」とたたえ、遺族らに化粧まわしを作製してもらうことを熱望した。

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夢の関取昇進を果たした羽出山は、さらに壮大な夢を持っていた。新十両会見後、雑談に近い形で囲み取材に対応。22年春場所の初土俵から、2年8カ月での昇進にホッとした表情を見せる、和やかな雰囲気が一変した。「東村山市出身といえば…」。その質問を聞くやいなや、羽出山の中でスイッチが入った。同郷の志村さんへの思いの強さを、隠しきれなくなった。

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