香川照之アドリブに充実感 ドラマGP助演男優賞
香川は、演出家木村ひさし氏が、オヤジギャグやプロレスネタ、くすっと笑える演出を貫いたことにも敬服した。香川が出演していると作品への期待が高まる、そんな役者になった今も、後輩、年下関係なく褒め、尊敬する謙虚な気持ちを忘れない。
トロフィーを手に「何歳になっても頭が下がる思いで、ありがたいです。20代のころ苦しんでいた時には考えられない、ありがたいポジションなので、僕だけにしかできないことをやっていきたい」と話した。【小林千穂】
◆香川照之(かがわ・てるゆき)1965年(昭40)12月7日、東京生まれ。東大文学部社会心理学科卒業後、芸能界入り。88年ドラマ「空き部屋」でデビュー。ドラマはNHK「龍馬伝」「坂の上の雲」、TBS系「半沢直樹」など、映画は「鬼が来た!」「ゆれる」「あしたのジョー」「鍵泥棒のメソッド」など出演。12年6月に9代目市川中車を名乗り、歌舞伎俳優に。ボクシング解説にも定評がある。TBS系「小さな巨人」(日曜午後9時)出演中。
◆「99・9-刑事専門弁護士-」 刑事事件の裁判有罪率は99・9%だが、0・1%の可能性を捨てずに事実を追求する弁護士たちを描いた。深山(松本潤)は、父親が冤罪(えんざい)で逮捕された過去を持つため、警察や検察の捜査に懐疑的で、刑事事件だけを取り扱う。民事専門だった佐田(香川照之)とは折り合いが悪いが、次第に認め合うようになる。全10話の平均視聴率17・2%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)。
◆ドラマグランプリ 3月23日から同31日まで日刊スポーツのホームページ「ニッカンスポーツ・コム」やスマートフォンサイト「ニッカンエンタメ・プレミアム」、携帯サイト「ニッカン芸能!」、宅配読者会員サイト「ニッカンポイントクラブ」などで昨年4月から今年3月までに放送された連続ドラマを対象に「主演女優賞」「主演男優賞」「助演女優賞」「助演男優賞」「作品賞」を選ぶアンケートを実施。各期(4、7、10、1月)ごとのベスト5、各部門計20人(作品)を候補とした。投票総数は4078票。男性が901票、女性が3177票。10代以下が146票、20代464票、30代386票、40代1225票、50代1405票、60代以上が452票だった。