「『最初は誰が仕切ったんだっけ』と議論していたんですけど、分からなかったんです。なぜか集まったら、バランスが良くて、気が合ったんです。池松君なんて、一緒のシーンすらなかったのに」

若手俳優同士、芝居談議に花を咲かせるのか。

「まったくしないです。話すのは愚痴ですね。誰も傷つかない愚痴です。ののしり合ったりもします」

柄本には告白されたが、断ったという。

「一時的に気まずかったけど、今はまったくないですね。それがときちゃん（柄本）のいいところ。裏表がないんです。時々、未練がありそうなことを言うけど、それが彼のキャラ。それをいじれなかったら気まずいですね」

よき舞台、よき仲間に恵まれ、10年を歩んできた。苦しんでいた10年前の自分にアドバイスするなら？

「我が道を行ってほしいな。途中でうまくいかないときは悩んだり、周りに合わせないとダメかなと思ったりしたけど、自分がどうしたいかを実践していった方がいい。周りと同じことをやる必要はないから」

逆に、10年後の自分はどうなっているだろうか。

「変わってないと思いますね。今より気楽にやっているかもしれない。ここ1、2年はいろいろ闘っているんですけど、いつも前のめりでやってます。33歳になったら、力も抜けていると思います」

結婚は…？

「いい人がいたら、しているかも。『時生と結婚したら幸せになれる』って、いろんな人に言われるんですよ。それは分かってるんですけど…（笑い）」