NHK会長、紅白にSTARTO社ゼロ「制作現場の方で適宜、対応してもらったというところ」

NHKは20日、都内の同局で定例社長会見を行い、稲葉延雄会長が19日に発表した大みそかの「第75回NHK紅白歌合戦」(午後7時20分)の出場者について語った。

ラインアップについては「2024年を締めくくるにふさわしい豪華なみなさんにご出場していただくことになって大変うれしく思っています。出演されるすべての皆さんに本当に期待をしています」と話した。

NHKでは、先月の会見から本年度見送っていたSMILE-UP.(旧ジャニーズ事務所)や、新会社「STARTO ENTERTAINMENT」所属タレントの番組起用再開の方針を明かしていたが、紅白への同社タレントの出演は2年連続でゼロとなっていた。「それ(起用の再開)は紅白歌合戦に対してどうのということではございませんでので。先日の会見でお伝えしたとおり、制作現場の方で適宜、対応してもらったというところだと思います」と話した。

NHKは昨年9月、旧ジャニーズ事務所創業者ジャニー喜多川氏(19年死去)の性加害問題を受け、所属タレントへの新規の出演依頼を当面行わない方針を発表していた。同年末の紅白では第30回(79年)以来44年ぶりに同事務所タレント出演がゼロに。今年3月末をもって、既存番組への所属タレントの出演も基本的になくなった。民放各局が起用を継続、再開する中で、一貫して起用ゼロの方針を続けていた。