乃木坂46中村麗乃が「SHOCK」大千秋楽で涙の感謝「憧れていた女優さんがやられていた役」

  • カーテンコールで花束を受け取る堂本光一(撮影・足立雅史)
  • 終演後、胴上げされる堂本光一(撮影・足立雅史)
  • カーテンコールで花束を手に笑顔を見せる堂本光一(撮影・足立雅史)
  • カーテンコールでくす玉を割る堂本光一(撮影・足立雅史)

KinKi Kids堂本光一(45)の主演ミュージカル「Endless SHOCK」が29日、東京・帝国劇場で、25年の歴史に幕を閉じる大千秋楽を迎えた。2年連続でヒロイン役を務めた乃木坂46中村麗乃(23)も出演し、作品への感謝を伝え涙した。

00年の「SHOCK」シリーズ初演から、前人未到の通算2128回となる公演でフィナーレを迎えたカーテンコール。今年出演したキャストたちも大集合し、1人ずつ光一や作品への思いを述べた。昨年から2年連続でヒロインのリカ役を演じた中村は「『SHOCK』は私の夢を2つかなえてくれた、とても大事な、思い入れのある作品です」と切り出した。

光一から「その2つとは? マツに会えたこととか?」と尋ねられると、「違います! …あっ、ごめんなさい!」と返した。イジられキャラのふぉ~ゆ~松崎祐介(38)が落胆し、劇場は一度、爆笑に包まれた。光一も「それは違ったね!」と笑った。

中村は気を取り直して「1つは、この今の帝国劇場に立つということ」と説明。来年2月から建て替えのため休館が決まっている現・帝国劇場への思いを語った。そして「あとは、やっぱり…憧れていた女優さんがやられていた役を、やりたいっていう思いがあったので…」と続けた。

光一から「神田沙也加さんだよね。リカ(役)をやってくれていたから」とフォローされた。神田さんは12年にリカ役で「SHOCK」に出演していた。中村は「はい」と声を震わせ、涙ぐんでうなずいた。客席からも、すすり泣く声が聴かれた。

中村は「その大きな2つの夢を『SHOCK』はかなえてくださって、こうして今日の千秋楽も歴史的瞬間を皆さんと共に居させていただけて」と言葉を搾り出した。「たくさんの方に感謝の気持ちと、どう言葉に表していいか分からないんですけど、本当にありがとうございますの気持ちでいっぱいです。本当にお疲れさまでした。ありがとうございます!」と伝え、大きな拍手を浴びた。

中村は16年9月、乃木坂46に3期生として加入。来年5月から上演予定のミュージカル「ダンス オブ ヴァンパイア」出演も決まっている。

◆「SHOCK」シリーズ 00年11月に初演。05年から現在の「Endless SHOCK」に。ニューヨークの小劇場でショーを上演する若者たちの人間模様などを描く。20年からはコロナ禍で演出などを変更したスピンオフ「Endless SHOCK -Eternal-」も上演。初演以来全公演が完売。1幕ラストの名物シーンである22段(高さ4・84メートル)の大階段落ちは計1923回演じ、1公演5秒で計160分、累計の高さ9307メートルはエベレスト(8848メートル)を上回る。